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2017年6月 2日 (金)

(39)「繁縷」(ハコベ)

ハコベ(繁縷)(ナデシコ科) 花期5月~10月ごろ

 

最北では、ハコベにもいくつかの種類がある。

ハマハコベやエゾオオヤマハコベに加えて最近は外来種のカラフトホソバハコベが多くなって来た。

昔から、身近にあった「ハコベ」は、私にとって つくづく昭和だ。

ハコベを、畑のふちとか道端から見つけて採ってきて ニワトリに与えるのだ。

ハコベは、ふわふわと柔らかく、いかにもニワトリが好きそうだ。

20羽ほどのニワトリに、浜から拾ってきた帆立貝の殻を砕くことも子供の仕事だった。

キツネやイタチ、山犬などもニワトリ小屋を狙っているときもある。

青大将だって、たまにはやってくる。

子供たちは、ニワトリ小屋の近くで ムシロを敷いて ままごとをして遊ぶ。

それは、さりげなく 番犬ならぬ「番子供」になっていたのかも知れない。

 

ニワトリも特徴のあるものには名前がついている。いや、つけている。

「あ、鶏冠(とさか)割れがいない!」と、誰かがいきなり気づく。

見回わすと、とさか割れは、首を捻られて逆さにつるされていた。

ニワトリを殺すということは誰かお客様が来るということだ。

それも、遠くから来る大事なお客様に違いない。

子供ながら、蕎麦なのか、ライスカレーになるのかと言う勘が働く。

札幌から父のすぐ下の弟がやってきた。

母が蕎麦を打っている。

 

産み立ての卵を集めるため小屋に入ると よくキックしてくれた「とさか割れ」は もういない。だが子供たちには、何事もなかったような翌日がある。

「コッコッコッコー」ハコベを採ってきては小屋に走り寄る。

 

(俳誌 樺の芽 2017 6月号)

写真(1)ハコベ(稚内市)

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(2)(カラフトホソバハコベ)(稚内市)

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コメント

いやあ、花柄さん、今日の文章はいいですね。
本職のコラムニストみたいです。

ハコベ・・・読めなかった。。

あらら、嬉しいっす。
いつも、思いつくままにただ書いているだけ。

この頃はみんな前髪まっすぐカットのおかっぱ頭。
そんな姿が、目に浮かぶ昭和です。

花柄さん、子供時代のことを書く時はとってもいい。それは私が同時代を生きてるからだけとは思えない。心に沁みることが多いです。私は母が飼っていた小鳥にハコベを与えてました。ニワトリ飼ってなかった。なぜか綿羊は飼ってた。

ありがとう。
昔のことばっかし言ってて恥ずかしいな。
綿羊のこと来月です。

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